KELK / ケルク社(カナダ)
幅計 / ACCUBAND C965
熱間圧延工程において、粗圧延と仕上圧延の両方でストリップ幅を測定する非接触式の鋼板幅計です
スキャナー内部に組み込まれた2つのCCDカメラがストリップ横手方向にラインスキャンすることで、両端のエッジ角度位置を正確につきとめ、高精度の板幅とセンターライン偏差を提供いたします
特長
鉄鋼業界熱間圧延工程に特化し世界に誇る豊富な納入実績で要望にお応えします
- 測定精度±0.2mm *測定視野1250mm以下
- 600℃~バックライトを使用せずにエッジ検出可能
- 三角測量技術により板跳ねや板厚によるエッジ位置変化を補正
- 速度計と組み合わせることでクロップ形状測定が可能
概略仕様
設置高さ | 3000mm – 6000mm |
測定鋼板幅 | 560mm – 2200mm |
測定鋼板温度 | 600℃ - 1300℃(バックライト不使用のとき) ※バックライトを使用すれば600℃以下も測定可能です。 |
精度 | ±0.2mm 2σ (測定視野1250mm以下) ±0.4mm 2σ (測定視野2200mm以下) |
測定周期 | 1000回 / sec |
型番種類 | A:自発光式(バックライト不使用) B:バックライト方式 C:クロップ形状計用 |
用途・事例
用途
熱間・厚板圧延製品を生産する上で、生産効率の向上を図るために用いられます。
ACCUBAND板幅計C965は粗圧延・仕上圧延の両方に設置でき、鋼板ストリップの幅・センターライン偏差を測定します。スキャナー内部の2つのCCDカメラが各板端を識別する三角測量技術によって板跳ね、チルト、波形エッジ、材料厚さの変化によるエッジ位置の変化を補正します。
KELKのACCUBAND板幅計C965は、鋼板からの熱放射エネルギーを検知する自発光式、下部光源の影を検知するバックライト方式の選択により、高温(600℃以上)の板であればバックライトを使用せずに測定が可能です。これにより、落下物によるバックライト光源不良を防ぎ安定した測定が可能になり、メンテナンス性も向上します。
正確で安定した測定結果の提供が“生産効率向上”を実現、メンテナンス性も向上することで“維持コストの低減“を提供いたします。
また、KELKのACCUSPEED速度計と組み合わせることで形状計として使用することも可能になり、コンパクトなクロップ形状計としてもご活用頂けますので、歩留り向上にも貢献します。
事例
- 熱延工場 粗圧延機入側/出側での板幅測定、自動板幅制御システムへのフィードバック(日本及び世界の高炉メーカー、電気炉メーカー)
- 粗圧延機出側またはクロップシャー入側でのクロップ形状測定(ACCUSPEED速度計と連動。ACCUBANDクロップ最適化システムの構成品)
- 仕上圧延機スタンド間でAGC用にセンターライン偏差を測定、蛇行の追跡
- 冷却層へデータ送信用に、仕上圧延機出側で板幅を測定
- コイラー入側でのコイル幅確認用の板幅測定
- クレーンなどの振動が多い工場でも優れたサスペンション機能によって振動の影響を受けずに正確な測定が可能
この製品に関する動画