KELK / ケルク社(ドイツ)
幅長計/ACCUPLAN
従来のCCD方式と全く異なる“ラインスキャン方式”を採用
これにより、解像度は容易に上がり、レンズ不要なため、直線性があり、CCD特有のブルーミング補正は不要です
検出素子はヒューム、水蒸気の環境で効果を発揮します
特長
鉄鋼業界に特化し、豊富な納入実績で要望にお応えします
- 測定精度±2mm *h20m設置 解像度 1/1840°
- 300℃~エッジ検出可
- 水蒸気を透過したIR熱放射スペクトルを検出
- ラインスキャンは板上の水とスケールに影響されません
- レンズ不使用なため、高い直線性とブルーミング処理不要
概略仕様
精度*1 | ±2mm 2σ | |
---|---|---|
再現性*1 | ±1mm 2σ | |
分解能*1 | ±1mm 2σ | |
測定ピッチ | 50mm、100mm、200mmの何れか | |
測定レート | 幅72回/sec、長さ72回/sec(*2) | |
測定温度レンジ | 300℃~1300℃ | |
型番種類(4種何れか) | A:幅のみ、B:幅/長さ、C:幅/長さ/形状, D:幅/長さ/形状/長尺 | |
*1:スキャナ位置がパスライン直上20m、ロールテーブルと平行に設置された条件下です
*2:型番Aモードの場合は、「幅」のみの測定となります
KELK ACCUPLAN幅長さ計 設置イメージ図
用途・事例
用途
厚板圧延製品を生産する上で、生産効率の向上を図るために用いられます
ACCUPLAN幅長さ計は高所(20m)からスラブ又は圧延プレートを全面測定し、平面図形化する形状計としても使用できる光学装置です。測定はCCDカメラでの可視光が一般的ですが、ACCUPLAN幅長さ計は、鋼鈑からの熱放射エネルギーを検知する測定方式のため、水蒸気やスケールが存在する状況下や比較的低温の厚板鋼板でも正確な測定結果を提供します
正確で安定した測定結果の提供が“生産効率向上”を実現します
事例
- 厚板工場 粗・仕上圧延機出側に設置(日本及び世界の高炉メーカー、電気炉メーカー)
- 自動ミルでは制御システムに必要なサイズ・形状データを提供
- 手動ミルではキャリパーやサイドガイドの測定に要する時間をなくすことで生産性を向上
- オペレータールームでは、圧延中にキャンバーそのものを見ることでパス間に逐次修正・調整を行うことを可能にし生産効率を向上
- 製鋼工場や連続鋳造機では、ACCUPLAN幅長さ計からのフィードバックを利用して微調整することで、スラブの湾曲をなくすことができ下流工程での歩留り向上に貢献
- シリコンダイオードアレイやビジコン幅計には難しい環境条件下での板幅測定
- CCD方式では検出が難しい低温厚板鋼板(300℃~)でもバックライトなど補助照明を使用せずに正確な測定が可能
- クレーンなどの振動が多い工場でも、優れたサスペンション機能によって振動の影響を受けずに正確な測定が可能
この製品に関する動画