Protea / プロティア社(イギリス)
ガス計測・モニター/P2000
ダイレクト設置!リアルタイムでガス分析・モニターを実現
従来、ガス抽出型分析装置が主流で、計測結果にはどうしてもタイムラグが生じていますが、Protea/P2000 は、煙道・ダクト直接設置により、“生”のガスの状態を分析モニタリングします。
特長
リアルタイム/最大6種のガスを同時モニター
- リアルタイムなので、ガス制御に利用可能
- 排ガス規制の厳しい、船舶SCR装置に採用されてます
- 常にキャリブレーションを行ながら、ガス計測を実施
- クロスセンシティビティ技術が6種ガスモニターを可能に
- 簡単設備ゆえに、ノーメンテ、維持コスト大幅削減!
概略仕様
煙道直接設置型排ガス分析装置P2000は煙道のフランジに取り付けられており、In-situサンプルセルがスタックに突き出ています。P2000はシリアルリンクを介してアナライザー制御ユニットに接続され、モニター制御ユニットは監視対象の煙道ガス成分の濃度を表示、データログ及び再送信します。加えて、3つのソレノイドバルブを備え、排ガス分析装置のマイクロプロセッサーによって制御される自動ゼロ調整/キャリブレーションユニットにより、定期的なゼロ調整とキャリブレーションが実施されます。複数の排ガス分析装置を単一のアナライザー制御ユニットに接続できます。また、P2000はシンターパネル(特許取得)採用方式生ガスを採取しています。
クロスセンシティビティ(交差感度)
PROTEA社製排ガス分析装置の誕生まで、NO/NO2/SO2/HCl/などの幾つかの煙道ガス成分を確実にモニタリングする唯一の方法は、分析作業前に煙道ガスサンプルから水蒸気を除去する作業を必要としました。水蒸気を除去しなくてはならない理由は、下図からも分かるように水蒸気と測定対象(排ガス)の構成要素間の交差感度(クロスセンシティビティ)によるものです。水蒸気吸収は汚染ガスが検出される箇所とほぼ同波長で発生します。交差感度を下げる為に2つの手法が適用され。関ガスフィルターを使用する事により、主要な感度が向上して交差感度が大幅に低下します。特に、水蒸気をモニタリングし、相互感度補正を適用することにより、水蒸気の影響を排除することで機器精度が2%内に保証することが可能です。これらの手法は、その他のガス種の場合でも交差感度を除去することが可能です。
排ガス分析/連続モニタリングの需要
連続排ガスモニター(CEM:Continuous Emission Monitoring)の要求仕様は過去30年間で大幅に変化しました。煙道ガス処理システムの使用頻度が増加し、監視対象の汚染物質が以前よりも削減を求められるようになったことと、世界規模で各工場・企業の環境保全に対する意識が高まり、小規模プロセスの監視が至るところでもたらされています。
国家機関における環境省庁は、『連続排出ガスモニター』に、再現性やコンプライアンスを実証可能で、より厳しい仕様で対応可能な装置を求めていますが、今後、報告体制の強化に伴って、ユーザー様(=市場)のCEMシステム装置に対する要求はコスト意を押さえることが要求必死の事項の1つとなります。言い換えれば、事実上、高い信頼性を設計基準として有する排ガス分析装置が求められるのです。
装置仕様
測定対象ガス*1 | CO,NO,SO2,NO2,CO2,H2O etc, | ||
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煙道ガス温度 | 80~350℃ | ||
ダクト・煙道径 | 0.5~10m | ゼロ調整 | 24時間<0.5% |
精度 | <±2% | スパン調整 | 24時間<0.5% |
再現性 | <±2% | 分析光 | 赤外線(紫外線:P5000) |
直線性 | <±2% | キャリブレーション | 常に実施 |
信号出力 | 4-20mA | 取得認証 | (日本国内)Class NK |
用途・事例
用途
最大6種類のガスモニター可能 / 現在複数機のモニターご使用の方々へ
P2000は、煙道を通るガスそのままを分析し、リアルタイムでモニター表示します。この特徴により、上流のガス制御に利用されているケースもございます。船舶排ガス規制対応(NK取得済)のSCR装置への応用や、現行お使いになられている、定期メンテを要する装置からの切り替えに最適です。その他にも、電力会社、セメントプラント、ゴミ焼却場、製油所、紙・パルプ工場、化学製品工場、窯業メーカー、鉄鋼メーカー、硝酸プラント、肥料工場など、幅広い分野で使用する事が可能です。
事例
- 船舶排ガス対策/SCR装置の制御センサー
- 都市・産廃焼却場 排ガスモニター
- 鉄鋼/高炉ガスモニター及び燃焼炉ガスモニター
- 火力発電所の排ガスモニターとその燃焼制御