AMETEK / アメテック社(ドイツ)
可搬型固体金属発光分光分析装置 SPECTROTEST
金属判別ソリューションの決定版。発光分光分析を現場で使用できる画期的な高性能分析装置
迅速かつ高精度な分析が求められる金属製造業やリサイクル産業などの分野において最適な分析装置として幅広く使用されています
特長
- C(炭素)、P(リン)、S(硫黄)の成分分析が可能
- 現場へ持ち運べるポータブル成分分析装置
- Fe、Al、Ni、Ti、Cu、Co、Zn、Sn、Pb、Mgベース等の複数母材の測定が1台で可能
- 金属材料受入検査、出荷前検査、異材判別、合金仕分け等
- 中小企業経営強化税制登録機種
概略仕様
可搬型発光分光分析装置SPECTROTESTは専用の分析プローブを使用することで分析対象を動かすことなく発光分光分析法によりC(炭素)/P(リン)/S(硫黄)を含む金属中の元素成分を分析や合金の異材判別をすることが可能です。バッテリーとアルゴンガスボンベを搭載することが可能であり、発光分光分析に必要な機能がオールインワンに集約された金属成分分析装置です。鉄、アルミニウム、ニッケル、チタン、銅、コバルト、亜鉛、マグネシウムなどの複数の合金種・母材にも対応している為、1台で多様な分析ニーズにお応えすることが出来ます。
発光分光分析(発光分析、固体金属発光分光分析)とは?
発光分光分析とは、スパーク放電またはアーク放電により固体金属中に含まれる元素成分を分析して定量化する『固体金属向けの多元素同時分析装置』です。発光分析と略される場合もあります。発光分析の手順は、初めに分析対象である固体金属試料にスパークまたはアーク放電による高エネルギーを金属分析試料の表面に照射し、金属試料中の原子を励起状態にさせます。金属試料中の原子が励起状態から安定な状態に戻る際に、元素毎に固有な波長を持つスペクトルを放射(発光)します。このスペクトルを装置内光学系部分の回折格子(プリズム)にて元素毎のスペクトルに分光させ、固有なスペクトルを受光部にて検出します。受光部では、元素固有スペクトルの発光強度を測定します。発光分析では、発光強度と成分含有率は一定の関係があるので、検量線プログラムにより金属試料中の成分含有率が計算されます。
UVサンプルプローブとは?
UV分光器搭載した可搬型発光分光分析装置SPECTROTEST専用のプローブです。P(リン)、S(硫黄)、B(ホウ酸)、Sn(錫)などの分析が可能になります。C(炭素)の分析精度も飛躍的に向上し、二相ステンレス鋼(Duplex)の検査に必要なN(窒素)も分析できます。また新型UVサンプルプローブは、アークモードおよびスパークモードの両方に対応しています。
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用途・事例
用途
★炭素測定:ハンドヘルド蛍光X線では測定できない炭素成分測定が必要な鉄鋼の異材判別
(UVプローブを使用する事でC(炭素)の分析精度を向上させることも可能)
・入荷材の異材判別/鋼種チェック
・溶接シーム部の材質検査
・スクラップ売買時の迅速な鋼種確認
・スクラップの仕分け
・高価格合金の選別やクラス分別
・対象が巨大で非常に重く分析室まで持ち運ぶことが出来ない場合のオンサイト(現場)分析
・工場内を移動して複数個所にある対象物を分析
事例
・特殊鋼メーカー ➤黒皮で覆われた丸棒の短時間での成分分析 ・製鉄・鉄鋼メーカー ➤棒鋼の炭素成分値まで含めた異材判別 ➤線材・条鋼生産ラインでの品質管理や出荷前検査 ➤PMI試験 ※ PMI 試験(Positive Material Identification試験の 略、成分分析による材料判別試験) ➤棒鋼・線材・条鋼生産ラインで実績多数 ・スクラップ ➤チタンスクラップの仕分け
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